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    • 2015.01.19 Monday
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      141218_1613~01.jpg
      冬の福岡県糸島半島。
      海沿いの道、空。



      ― ― ― ― ― ―



      2014年12月14日。
      〇菌(marukin)ライブ。
      北九州・黒崎マーカスにて。

      以前から知るマーカスの店長、村上さんから聞いたが、俺個人的には1999年に“人間”で出演して以来、マーカスには出演してなかったらしい。
      つまり個人的には15年ぶり、ということになる。

      で、その15年の間、俺は色んな場所で数えきれない程に演奏をしている。
      黒崎マーカスでの演奏は無茶苦茶久しぶりであったが、懐かしいとは全然思わない自分がいた。
      むしろ、15年、黒崎に演奏しに来てなかったのが不思議に思えた。
      “音楽活動”が続いている中、2014年12月14日に黒崎で演奏する機会が来て、そして、ただ単に15年の時が経っていた、と言った方が自分の感覚に近い。

      2014年12月14日の北九州市八幡西区黒崎の街は寒波に包まれ寒い1日。
      マーカスの近くにある三角公園の中には、ベンチを囲うようにイルミネーションが輝いていた。
      たこ焼き屋と…何かの露店が、ふたつ出ていたが、寒さの為か公園内には露店のニンゲン以外、誰もいない。
      楽しませる主を失っているイルミネーションでキラキラしている三角公園の中を横切りトイレで小便した。

      黒崎の街は商店街も含め、一見、閑散としてるような感触を受けるが、しかし夜になるとジワジワ変身する。
      商店街から1本脇道に入り、抜ければ、あの黒崎特有の裏街道のような雰囲気を放つ通りに出る。
      そんな小さな通りに黒崎マーカスはある。

      少し付近を歩く。
      寒い中、呼び込みのニンゲンが立っている。
      案の定、すぐに声をかけられた。
      黒崎だな、と思った。

      俺はガキの頃、一時期、黒崎に住んでいたことがあるから、その小さな街の雰囲気は知っている。
      街の雰囲気は変わってなかった。

      マーカスの中も変わらない。
      楽屋も変わらない。

      北九州市は福岡県内にあるが、北九州市と福岡市は、街の雰囲気がどことなく違う匂いがする。
      どちらも好きだが。
      方言も少し違う。

      北九州市は、かつて製鉄所が登場して以来、北九州工業地帯として栄えたが、石炭から石油へのエネルギー転換の政策で、次々と筑豊地方の鉱山が閉鎖。
      北九州は、そのことにより工業が衰退してきた歴史を持つ。

      ひとくちに北九州市といっても広い。
      確かに北九州市に足を運べば、街の一部が、どことなくさびれている感がある場所もある。
      それを感じるのは埠頭であったり、駅前であったり、商店街であったり。
      しかし、普通に稼働している工場が建ち並んでいる場所も沢山あるわけで。

      俺の中で北九州と言えば埠頭とデカイ船、配管剥き出しのデカイ工場、そして煙突なのである。
      それは、北九州の一部の話だが俺の中ではデカイのである。

      そんな場所で働く日雇い労働者達は今も昔も変わらずいるはず。
      仕事が終われば…
      例えば、ある者は、
      1日の疲れを引きずりながら空腹を満たす為に、そして、明日への活力を蓄えに呑み屋へ向かうだろう。
      日銭を使い、また、翌日、おのおのの現場に出向く。

      工業地帯全体が衰退してきたということは、そこに関連することで働くニンゲン達の仕事が減ることを意味する。
      単純な話で、仕事が減れば呑み屋に繰り出すニンゲンも減るだろう。
      明日への活力を蓄える必要があまり無い状態になり、停滞する。

      それでも生きている街がある。
      仕事にあぶれながらも立呑屋で人生の空白を埋めるニンゲン達がいる。
      空虚を埋めなきゃやってられない、とばかりにうろつく。
      そこには、声にならない声があるだろう。

      さびれながら生きている街を、支えるニンゲンがいる。
      それを“直接支えているのは”いつだって厳しい現場に出向くニンゲン達だ。
      彼等の魂は何処へ。

      パンクでも何でもいい。
      音楽じゃなくてもいい。
      出てくる出てこないは別にして、北九州には“強烈な”表現が出てくる必然性を感じてしょうがない。
      勝手な思い込みを書くのは、いかがなものかとも思うが、そう感じる。

      以前も記事の中で書いたが、音楽は、暮らしている環境から多大なる影響を受けると、俺は思っている。
      暮らしは、自分にダイレクトに結び付いている。
      その暮らしの背景には、その国や街や村の状況がある。
      その国や街や村の持つ息吹きを思い切り吸い込み、吐き出すものはリアルだ。
      100人いれば、100のリアルがある。
      そのリアルを吐き出すことは重要なことだと言える。

      ライブの話が無いって?
      いや、
      これ自体が極めてライブな話。
      そして音楽自体の話でもある。



      ― ― ― ― ― ―



      2014年12月16日。
      現場は海沿いだった。
      福岡県の糸島半島の海沿いにて仕事。
      冬の海の風情もクソもない。
      強烈な雨混じりの季節風で体が押される。
      寒いの寒くないの、もう何がなんだか。
      気温?
      知らねえ。
      知ったところで強風は止まない。
      自然界相手には、なすすべがない自分が宙ぶらりん。

      途切れない強風に、寒さなんざブッ殺したるわ、の気持ちが何度も萎えそうになる…が、それでは仕事にならんのだ。
      やはり、ブッ殺したるわ。
      もう、これしか思ってなかった。
      軍手は、しているが寒風にさらされ手はアカギレている。

      あれも仕事なら、これも仕事ってわけだ。



      ― ― ― ― ― ―



      2014年12月17日。
      現場、福岡市内。
      暫く現場入りしていた、ある建築現場の最終日。
      気温は低いが、最終日は立体駐車場の中なので風はさほど無し。
      じゃ、暖かいか?
      いいえ。
      時折吹き抜ける風が冷たい。
      が、海沿いよりはマシ。
      全国的に大荒れの天気なんだろ?
      福岡市内でも雪が時折降るぐらいだから豪雪地帯はどんなことになってるのだろう。

      肩をすくめて足早に歩く人。
      強風で自転車が、あちこちで、なぎ倒されている。

      仕事終了後、建築現場の裏手側にある現場事務所に出向いた。
      呑み屋がチラホラ並ぶ路地裏にある。

      今まで気付かなかった。
      なんとも雰囲気のある、串カツと、どて焼きの店があるじゃないか。
      思わず店の前で立ち止まった。
      基本、串カツと、どて焼きしかないようだ。
      こじんまりとした店だが、大阪の新世界辺りに…しかも路地裏辺りにポツンとありそうな、そんな匂いがする。
      観光客相手じゃなく地元のニンゲンが来るような。
      路地裏が似合う店だ。
      外観で気に入った。
      店を見る限り随分と昔からやってそうだ。
      お洒落とは無縁、そして、味のある雰囲気。
      こういう店、好きだ。

      俺は関西のニンゲンではないが串カツが好きでね。
      串カツは串に刺さってるから串カツだ。
      串に刺さってるからガブリと、かぶりつきやすい。
      串カツを食う手順も、なぜか好きでね。
      揚げたてをソースにサッと浸し、ガブリとかぶりつく一連の動作すら好きである。
      1本の串カツを食い終わり残った串を串入れに、ポン、とね。
      パッと目の前に出されて、サッと食う醍醐味がある。
      それから、前から言ってるんだけど、串カツの“串”の字は完璧や。
      “串”の字自体が、もはや串カツか焼き鳥に見える。
      その店、いつか、彼女と食いにいこう。



      ― ― ― ― ― ―



      2014年12月18日。
      再び、仕事で海沿いへ。
      目の前に広がる湾の向こう側は、漁港がある。
      湾が大きくて波止場が肉眼では見えない。

      鳥が沢山、海に浮かんでる。
      海鳥と呼んでいいのかなあ。
      俺は鳥に詳しくないのだが、冬になると鳥が海に沢山浮かんでるのは、どこか遠くから来た渡り鳥か?

      朝の時点では、小さな舟が海岸線ギリギリにとめてあり、少し海水に浸かっていた。
      時間が経つごとに潮が引いてきた。
      すっかり水がなくなった干潟の上に舟が乗っかる形になった。
      干潟が露になると、かなりの遠浅な海岸だということがわかる。
      潮が引けば引くほど、海に浮かんでる鳥の群れは沖へ。
      中には岸よりの干潟に飛んで来る気まぐれな奴もいた。
      なにか、泥の中をついばんでるようにも見える。
      面白いね。
      彼等は何を食うのだ?
      海鳥なら基本的には小魚か?
      干潟の中の生き物も食うかもしれん。
      冬の光景のひとつだな、と思った。
      冬特有の空。
      寒さは、言わずもがな。

      残業で夜に入った。
      糸島半島の夜。
      夜になり風が止んだ。
      気温は低いから冷えるが、明らかに海沿いを吹き抜ける風が吹いていた日中の方が寒かった。



      ― ― ― ― ― ―



      2014年12月19日。
      〇菌(marukin)ライブ。
      福岡・今泉BLACK OUT。

      早朝、起きる。
      仕事。
      現場へ。
      造園業者との仕事。
      朝は冷えたが昼間はまあまあ気温が上がった。
      この数日の中では一番暖かい。
      疲れがたまってる気がするが無視する。
      夜はライブがある。

      仕事終了後、一旦、帰宅。
      ライブの準備をする。
      もうイベントは始まっている時間帯。
      車に機材を積む。
      彼女と車に乗り込む。
      出演予定時間の少し前、会場入り。

      MISTAKE SHOW Vol.23。
      このMISTAKE SHOWはデラシネのメンバーによる企画で、俺は以前、このイベントが東京で開催された時に出演したことがある。

      で、2014年12月19日は福岡にてMISTAKE SHOW Vol.23×BLACK SHEEP Vol.69。
      それぞれの独立したイベントが一晩で連続して行われる形。
      〇菌(marukin)は、そのMISTAKE SHOWに出演したわけだ。
      デラシネのメンバーと久しぶりに会った。

      ライブ開始。
      気温は低くても汗はかく。
      ライブ終了後、汗だくのポロシャツを脱ぎ着替える。

      会場の外に出れば小雨。
      そうだ…夜は雨の予報だったな…と、いうことを思い出した。
      俺は仕事柄、天気予報をいつも細かく見ている。
      時間単位で。
      天候次第で仕事の内容が変わることはよくあることだから。

      よく知った顔、久しぶりの顔がゴチャ混ぜに。
      ハカタCYCOSのイズミくんが会場にいた。
      会場近くのコンビニの前で、暫くダベる。
      そこへ、現在神奈川県湘南に住む知り合いの男が来た。
      かなり、久しぶりに会う。
      それにしても風貌がヤバいなあ。
      なんとも言えない強烈さがある。
      俺の彼女もまじえて4人でダベる。
      俺とイズミくんと湘南の彼、なんとも強烈な組み合わせの写真を彼女に撮ってもらう。

      なんだか色んな奴がいる。
      皆、朝方までいるのか?
      イベントは午前5時ぐらいまであるんだろ?
      楽しんでくれ。

      仕事とライブが俺の身体の中の奥底でグチャグチャになっている。

      さあ、帰ろうか。
      小雨の中、車にて彼女と帰宅。

      翌日は早朝から仕事の予定だったが現場中止、空き(休み)になった。
      ゆっくり休む。



      ― ― ― ― ― ―



      2014年12月20日。
      これはブログと呼ばれる場所。
      俺は、ここに何を刻んでるのか。
      例えば、福岡市のこと、北九州市のこと、仕事のこと、串カツのこと、渓谷のこと、釣りのこと、苔や石や樹木や花や魚のこと、山の民のこと、ライブのこと、あれやこれや、書きながら、俺が言いたいことは、ひとつしかない。
      言ってることが同じだ。
      同じことばかり書いている。

      感覚的な言い方だが、
      俺は、コトバを嫌いながら、しかし、ギリギリを突きたいんだ、きっと。
      そこには、なにが?
      なにもないかもしれない。

      が、

      次の一行を書いた時に、小さなマジックは起こるかもしれない。
      それは、誰にもわからない。
      俺にも、わからない。

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